5月のお稽古


毎年恒例の地元文化協会の花展も無事に済み、お稽古場にもゆったりとした時間が戻ってきました。



ありがたいことに、いけ込みのお仕事が重なっていた5月の前半。
ほぼ一日置きに通っていた花市場で、新鮮なシャクヤクが手に入りました。

ということで、久々の一種いけ。
基本を抑えるのはもちろんですが、咲き具合や花器との相性をよく見極めなければなりません。

Sさんは投入れに挑戦。



水盤でいけたのはTさん。
足元をスッキリさせるにはどうしたら良いかに頭を悩ませていました。



投入れ花「横に伸びる形」に初挑戦のIさん。

この形は、どのように枝や花を思ったところに留められるかが重要です。

そのためには枝ぶりをよく見極める必要があります。



この春から花の専門学校に通い出したTくん。
「花が少ない」と言っていましたが、バイトを含め、朝から晩までアレンジメントを作っていると、そりゃそう思うでしょうねと、妙に納得をしました。

いつもこのブログに掲載しているのは、私の手直しがある程度入ったものですが、今回は本人の掲載許可を得て、手直し前のものを。



手直し後。
作品全体の流れを意識していけるといいでしょうね。



どういうわけか、みんな同じ花器、同じ花型をやり出したこの週。

花材もバイカウツギ・ヒマワリなど、初夏らしい取り合わせ。

Yさんはヒマワリとバラが少し短くなってしまいましたが、立体感のある仕上がりとなりました。



「家でいけ直すと、お前はいつまでたっても上達しないなと言われるんです」と凹んでいたHちゃんですが、ちゃんと上達しています。
バイカウツギの葉と花をもう少し整理したほうがいいかも。



前の週のお稽古で「腕を落としたね」と評されてこちらも凹んだTくん。
アレンジに比べて、少ない花材で作品を成立させるコツ、感をちょっと取り戻したようでした。