春とは言うものの、3月初旬はまだまだ寒い日があったりしますが、花材はすっかり春の花。
伸び伸びといけることにより、春の雰囲気が出せます。
主枝を横に伸ばす形の投入れに挑戦したSさん。
優美な曲線が特徴のコデマリは、枝や花の向きをよく見る事が大切です。
真紅のバラがポイントカラーとなり、柔らかな曲線の中にも、凛とした雰囲気を持つ作品となりました。
お花が大好きな4歳のYちゃんは、お花の長さを変えていけるお稽古の真っ最中。
黄色いチューリップを一本長くして、作品全体に綺麗なフォルムができあがりました。
もう一点、Yちゃんの作品。
ガーベラを下の方に、さらに長さを変えて奥の方に配置して、全体的にメリハリのある作品になりました。
Hちゃんはスプレーマムを高い位置に持ってきましたが、そこはバラの方が良かったかな。
全体的に切りすぎてしまう傾向があるようなので、そこを気をつけると飛躍的に良くなると思います。
クロネコヤナギのサイズ感はバッチリですね。
昨年の社中展で水盤に初挑戦したIさん。
普段のお稽古では投入れをずっとお稽古していましたが、水盤のお稽古も始めてみることにしました。
サクラが大きくいけられていて、春の水辺の風景を思い起こさせる作品となりました。
小さめの水盤に、クロネコヤナギを伸びやかにいけたYさんの作品。
水盤の大きさに対して、クロネコヤナギが長いようにも思えますが、春の様子を表現するには、これくらい長くても問題ありません。むしろしっかりと枝を伸ばすことでのびのびとした雰囲気が出てきます。
お稽古を始めて4ヶ月目、Mさんの作品。
全体のサイズ感がつかめてきました。
花と花とのバランスが取りにくい取り合わせだったと思いますが、長短をつけることによって表情を出すことができつつあります。
最近、メキメキと腕を上げているTくんは、今日も水盤のお稽古。
枝ぶりをよく見ていると思います。
右上から引く力と、左下から引く力のバランスが、作品全体の緊張感を持たせています。
春は可愛らしい花材が多く、どのラインを残して作品を成立させるかを考えるのが楽しくなります。
いよいよ春本番の4月はどんな作品が出来上がるか、私も楽しみです。