平成の世の最後に


今日で平成が終わるって、なんだか不思議な気持ちです。


平成になった時、正確に言えば昭和の終わり。
連日、テレビからは昭和天皇のご容態が伝えられ、新年を迎えても祝賀の雰囲気はあまりなかったように思えます。

1月7日。
崩御の一報から、今上天皇のご即位、そして新元号の発表と、目まぐるしく動いていました。

私はその時11歳。
時代が変わるという空気感を、不思議な気持ちで感じていました。
「激動の昭和」と言われても、正直ピンときませんでした。

あれから30年。
同じ「不思議な気持ち」ではいますが、これはまた別の不思議な気持ち。

新元号は1か月前に発表され、テレビではカウントダウンがはじまり、時の流れ、もっと言えば時代の流れを目の当たりにしてる気持ちです。

今日も明日も、常に時は流れているのですが、これほどまでに区切りがはっきりとした時代の流れを、そしてそれを祝意をもって迎えられるのは、ある意味、年越しにも似ています。

年越しは一年に一度必ずあるものですが、数十年に一度の御代替り。
平成という時代に思いを馳せながら、次の令和はさらに麗しい御代になるよう、この日本に生まれた人間として、願わずにはいられません。