12月のお稽古


年末が差し迫ってくると、なんとなく気忙しいものですが、落ち着いて花と向き合うのもいいものです。


画像では分かりにくいのですが、サンゴミズキをすっくといけたSさん。
白い水盤とコットンが綺麗に調和しています。
「ダリアと他の花材とのバランスが難しい」とは本人の弁ですが、全体的にバランスよくいけることができたのではないでしょうか。




セッカヤナギを印象的にいけたTくんは、全体の動きがとてもよくできています。
惜しむらくは花が全体的に低くなってしまったところで、でも逆に言えばセッカヤナギが強調されてこれはこれでいいのではないでしょうか。




クリスマスを感じさせる花材組みで、コンポート花器を使用したYさんの作品。
アレカヤシを大胆に垂らしたことにより、より花器の高さを強調しています。
画像で見ると貴婦人のスカートのようですね。




同じ花材で大きく横に伸ばしたTくんは、さすが生花店でアルバイトをしているだけあって全体的に華やかな印象を受けます。




こちらは横のラインを強調したHちゃんの作品。
ちょっとわかりにくいですが、鐘をモチーフにした花器を使っています。
「クリスマスを意識して鐘の花器?」と訊いたら
「これ、鐘なんだ…」
うん…あの…そうなんだよ…




ここに掲載している作品は、私の手直しが入ったものですが、この作品はほぼ手直しなしです。
お花が大好きでお稽古している5歳。
好きなようにいけていいよと言っているのですが、隣でお稽古しているお兄さん・お姉さん方の話をきちんと聞いているようで、ちゃんと三角形を作り出しました。
すごいぞ。