平成が終わるということ


いろんな媒体で「平成とはどんな時代だったのか」という特集を目にします。

自分にとって平成の30年間って何だったんだろうと振り返ると、それはある方を知ったことが大きかったのではないかと思います。

平成元年に発表された映画の主題歌として使われていた曲に衝撃を受けた私は、あれは誰なんだと、エンドロールを必死に見ていました。

そこに記されていたのは「荒井由実」

今のようにネットがあるわけでもなく、知らないことをすぐに調べられる時代ではありません。
徐々に調べていくうち、その楽曲の魅力に取り憑かれていきました。
もしかして今のように手軽に調べられる時代であったら、そこまで影響を受けなかったのかもしれません。

あれから31年。
ライブには足繁く通い、自分ですら思いもよらなかった、いけばなと出会い、その作品テーマにユーミンの楽曲を用い、全国に友人もできました。

長崎県五島列島 奈留島の方々とご縁ができたのも、花とユーミンの繋がりです。
「必ず島に行きます」この約束はまだ果たせていません。
今年は行けるか?と毎年スケジュールを調整しているのですが。

元号が変わるということは、日本人にとって一つの区切りになります。
私にとって「平成」とは、自らの方向性と感性を決定づけた日々でした。
様々な人との出会いや、花との関わり、楽しいことや面白いこと、美しいものに感度良くいることは「令和」になっても変わらないでしょう。
いや変わらずにいたいと思っています。

長い歴史の中での31年は、ほんの一瞬に過ぎないのかもしれません。
しかしその時代を生きる私たちには、大きなうねりの中にいるようなもの。
そんなうねりの中で、少しでも光るものが見つけられたら、それは幸せなことなのだと思います。
私の平成は、そんな光るものの端っこに触れた年月でした。