今回の「いっすい花教室いけばな展」(社中展)では、初めての事柄が多い
初の音声ガイドをやる話は以前も書いた。(こちらから)
ガイド自体は、この記事を書いている4月22日23時現在、ほぼ完成している。ほぼ。
ひとりだけ収録が済んでいない。ま、ひとりくらいのこと、どうにでもなるのだが。
しかしそういうのが積み重なって、あとから泣きを見るまでがワンセットでもある。
はじめての外部会場
今までは、花教室とお隣のカフェで開催していたいけばな展。今回は公共施設のギャラリーを使わせていただく。
公共施設となると、当たり前だが時間制約がある。今までは、いけ込みが深夜まで続くことがあったが、今回は22時には会場を出なくてはならない。私としては終わりの時間が決まっているから、そこはありがたい点でもある。
ただし必要資材を忘れた場合、片道30分以上かかる教室まで誰が走るのかとの議題に「まぁ、先生しかいませんよね」とお弟子から言われる哀しさったらない。
はじめての設営業者
何十人何百人とお弟子さんがいるわけではない当教室。社中展は手作りの塊。展示用の机を運び込んだり、背景を組み立てたりと、花作品をいける前の準備だけでヒーヒー言っていたのだが、今回から専門業者が入る。
花席の横幅も奥行も高さも、クロス色も自由自在だ。今までできなかったものができるようになる。表現の幅が跳ね上がった。
そして予算も跳ね上がった。
はじめての動画
今までは普段のお稽古の様子を写真付きの壁新聞のようにして展示していた。こんなところからして手作り感満載である。これはこれで学級新聞のようで、ノスタルジックな味があっていい。しかし今回はプロの設営業者が入る、それなりに本格的な設えのところに壁新聞ねぇ…と違和感があった。
そこで今回は、これを動画に仕立ててモニター放映することにした。どうせ動画を作るなら、いけばな展のメイキングも作っちゃえと、豪華2本立てである。昔の映画館か。
私はパソコンの前に座って黙々と作業することを全く厭わない人間だが、まさかここにきて動画編集ソフトにまで手を出すとは思わなかった。
Excel、Wordは日常的に使っている。と言ってもごく簡単なマクロが作れる程度だが。経理ソフトも使う。Photoshopやillustratorを使ってポスターや印刷物を作る。Wordpressで社中展専用サイトを立ち上げ、音声編集ソフトでmp3ファイルを作っている。どれかひとつでも仕事として充分な収入があればいいのだが、そうでない現状を鑑みるに、私はただの器用貧乏ということになる。
忘れていたが、私は花もいけられる。
ガイドにある仕掛け
なんだかんだ言っても、初めて何かをするのは楽しい。脳の使っていない部分がゴリゴリ刺激される。
今回のいけばな展の準備をしながら、さらに新しい花作品のアイデアも浮かんできた。
音声ガイドは賛否があるだろう。しかし私の作品や一部のお弟子の作品は、ガイドでさらに面白くなるように仕掛けがある。
お手持ちのスマートフォンで、会場内に掲示してあるQRコードを読み取ると、専用ページが立ち上がり、ガイドを聞くことができる。ただし会場内では音が出せないため、スマートフォンと共にイヤホンをお持ちいただきたい。
開幕まであと数日。
皆さまのお越しを社中一同お待ちしております。