SNSの先にあるもの

とても手軽に、こうして自分の意見を表すこと、情報を発信すること、そしてそれらに接すること。

掌に収まる道具は世界中と繋がっていて、情報という情報は即座に知ることができ、自分が思ったことはすぐに発信できる。しかし時には知りたくなかった情報まで入ってくる。

 

世の中はコロナ禍にあり、自然災害も多発し、閉塞感ばかりである。言いようのない不安は日に日に増していく。大切な人と会うことすらできない。どうしたって心は沈み、ささくれ立っていく。

 

SNSは気軽に自分の気持ちを世間に表明できる。気軽な分だけ、その先にあるものを見失ってしまう危険性も孕んでいる。

 

言葉を書き投稿するのが人間であれば、その言葉を読むのも人間だ。見知らぬ誰かと繋がっていても、その見知らぬ誰かは生身の人間。偉そうな言い方になってしまうが、その書き殴った言葉は誰かの心に深い傷を負わせるかもしれないと、ちょっとだけ立ち止まって読み返して欲しい。

 

こんな時だからこそ、人間が人間らしく、温かい気持ちで日々を送れるようにと心から念じている。