いよいよ夏に向かって、湿度も上がってきました。
ジメジメとした季節、気持ちまでジメジメせずに、カラリといきたいですものです。
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生花店でバイトを始めてから「花材が少ない」と嘆いていた専門学校生のTくんですが、ちょっとづつ「いけばな感覚」を取り戻し始めているようです。
グズマニアの鮮烈な赤が作品の肝となりますが、リアトリスの紫と相まって、バランス良く仕上がったと思います。
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上の写真のお稽古から一週間後、Tくんは投入れ花の形でお稽古をしました。
本人曰く「隙間を開けることに抵抗を感じる」らしいですが、いけばなとアレンジメントの大きな差はそこにあるのかもしれません。
私はよくこの二つの違いを説明するのに「いけばなは引き算、アレンジメント花は足し算」と言います。
ザックリしすぎな説明ですし、アレンジメントにも引き算の考え方がありますので、一概には言い切れないのですが。
お稽古場では「空間を意識する」と言っています。
これがいけばなの特徴でもあり、第一歩でもあります。
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手付きの水盤にいけたYさん。
カスミソウで全体を柔らかく仕上げました。
画像で見ると若干淋しい気もしますが、実際にはこれでも存在感があります。
スカシユリを低い位置に持ってくることにより、重心を下げ花器の手との融合が図れました。
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4歳のYちゃんは、花材もみんなと違います。
ただ、大人がやっているところを見ていますので、自分も工夫を入れようと一生懸命です。
背の高いヒマワリは大きく使い、カスミソウで下の部分のボリュームを出しました。
今回は手直しなし!!