今回は「いけばな的アプローチ作品」と「フラワーアート的アプローチ作品」のそれぞれを制作した。
今までと違い、白磁一作品で花も一作品だから、タラタラ書かない。たぶん。
芽吹き
今回の展覧会のための新作。期間中行われるはずだったワークショップも、この花器を使用予定だった。
画像ではほぼ花器が見えないが、ワークショップでは少ない花材が主眼だったために、敢えて展示は花材を多くした。
花材:アリウム(タンチョウ)・ユリ(シベリア)・スイートピー
蟄
これも今回の新作花器で、啓蟄をテーマにしている。これもまた花器を隠してしまい心苦しかったが、アンスリウムで土から這い出る動きと生命力を出したかった。
私の弟子が通っている専門学校の同級生が、展示のお手伝いに来てくれていた。せっかくなのでこの作品の下いけをやってもらうことにしたのだが、思うように花が留まらず、最後に私からのダメ出しを喰らい、かなり悔しい思いをしたようだ。
花材:アンスリウム
純真
カラーのスラリとした茎を強調した、いけばな的な作品。カラーは酒井先生がお好きな花材で、どこかで使いたいと思っていたのだが、もうこれしかないだろうと即決の花材合わせだった。
一般的に考えれば、花器に対して花が長いのだが、これ以上短くすると花器の良さを阻害してしまう。
この白磁作品は、このように水盤としても使えるし、例えばサラダボウルなどの食器としても、使い勝手がいい。
花材:カラー
夏の降雪
これは…後出しジャンケンの最たるものなのだが、これほど悩んだ作品はなかった。私にとっては本当に難しい花器で、いけ込みをしながらプスプスと頭から湯気が出ていたんじゃないだろうか(たぶんない)
結果的には、またまた花器を隠してしまい、大変申し訳なく思っている。
花材:着色カラタチ・デンファレ・ピンポンマム