今回の旅の3割くらいは移動。ならばと【乗りたいものに乗る】もテーマにした。
福岡までは飛行機(揺れた)だし、そこからはフェリー(すごーく揺れた)
奈留島から福江島までフェリーで、福江から長崎まではジェットフォイル。乗ってないのは漁船くらいだろうか。
長崎では路面電車にも乗った。実は路面電車初体験。
長崎の美味しいもの
長崎中華街からほど近いところに餃子の美味しい店があると知り、餃子好きのスタッフと行ってみる。餃子と唐揚げとビール。鉄板の組み合わせに今日もビールがうまい!
ほんの数時間前、港の別れでウォンウォン泣いていたのに、なんて現金なんだろう。でも美味しいものは美味しいんだから仕方ない。
そして私はもう一つ食べたいものがあった。ハトシである。中華街まで戻って、アテにならない私の「旨いものレーダー」を頼りに、ある店に入った。
海老のすり身を食パンで挟んで揚げたハトシ。サクサクの食感と海老の旨味がたまらない。
毎回ハズレを引く「旨いものレーダー」だが、今回ばかりは正常に作動したようだ。おかげでビールとハイボールがまたしても進む。
…ところが一緒に注文した搾菜、どういうわけか目玉が飛び出るほど塩辛かった。塩抜きしたのか!?
やっぱり私のレーダーはポンコツだと言わざるを得ない。
ニワカ鉄
旅の最終日は、ほぼ移動。午前中はのんびりと過ごし、長崎から博多まで特急で移動する。
家にいる時間が多かった頃、YouTubeで旅動画をよく見ていた。そしておのずと鉄道にも興味が出てきた。ニワカ鉄である。
長崎駅はもうすぐ新幹線開通を控え、駅の内外は工事の真っ最中。券売機もご覧の通り。
構内には記念パネルもある。そら…やっちゃうよね。スタッフからは「鉄道オタクのステレオタイプみたいな服装」と評されたが、まさしく仰るとおりである。
みどりの窓口で特急かもめの乗車券を買う際、個室が空いているか確認すると、偶然にも15分後に発車する列車の個室が空いているという。すぐさま購入し、コンビニでビールとワインを買い、いそいそと列車に乗り込んだ。
乗車後「テーブルはこうなってて、電源はここ、室内の明かりはここで調整できて…」と確認する姿を、スタッフは凄い顔で見ていた(気味悪かったんだと思う)
ビールもワインも空け、程よくいい気分になりかけたころ、博多駅到着。
福岡はいつも飛行機で来てしまうから、博多駅は初めてで、どうせここまで来たのだからと、キャナルシティに付き合ってもらった。
噴水を見ては「人魚になりたい」みたいだと感想を漏らし、モニターが並べられた壁面を見ては「天国のドアツアー」だと、なぜか今さらユーミンモードに入ってしまう私。なかなか感情が忙しい。スタッフなんて放ったらかしである(反省してる)
ブラウン管テレビってのが「Miss BROADCAST」っぽくてイイ!
泣いて笑って花をいけて
博多駅からは新幹線。これで陸・海・空の主な移動手段は全て制覇になる。乗ってないのは漁船くらいだろうか(しつこい)
泣いて笑って花をいけて、ついでにいろんな意味で酔って。大自然から都会まで。
盛りだくさんなんだけれど、本当にあっという間の4日間だった。そして人の優しさ、温かさにふれた日々だった。
帰宅すると、奈留島から送り返した資材がすでに届いていて、なんだかとても遠い日々になってしまった気がした。
コンテナボックスの底に桜の枝が落ちていた。
奈留島でいけた時に切り落とした小枝。
奈留島に関する資料をまとめたファイルに、私はその小枝をそっとしまった。